英語版ポケモン図鑑で英語に触れよう #89「ベトベトン」
英語は理解できる範囲のレベルに触れ続ければ、徐々に慣れて絶対にできる様になります。
こちらが海外版公式ポケモン図鑑
ポケモンごとの名前、説明で使われている英語を通して、さらに英語に親しんでいきましょう。
ベトベトン "Muk"
ベトベトンの英語名は Muk です。英名の由来は
muck 「汚れ」
ベトベターの英語名は Grimer ( grime 「ドロドロ、べちゃべちゃな汚れ」)。「汚れ」系の英単語がこちらにまとめられています。
HiNative -
https://hinative.com/en-US/questions/16703495
ざっくり要約すると、まず「汚れ」系の単語は
- mud
- dirt
- sludge
- filth
- muck
- grime
まず大別して mud 、 dirt 、 sludge と filth 、 muck 、 grime の2カテゴリーに分けられます。前者が「泥」など実際に汚いもの。そして後者が「汚さ」などイメージを伝えるものです。
dirt は単に「土」。そして土が濡れてベトベトになったものが mud 「泥」。土のみならず、ぬめりけのあるものが sludge です。 sludge は工場排出物などをイメージしていただけるとピッタリかと思います。
一方、 filth や muck は単に「汚れ」。服についた汚れ、みたいなそのままの意味でも使いますし、また金に汚い、みたいに比喩的にも使います。特に filthy の方がよく見かけますね。
そして grime がドロドロした汚れ。 sludge のイメージ版です。
The sewer is full of sludge. It's so grimy.
下水道ドロドロじゃん。すごく汚い
ここまで「汚れ」系の英単語をみましたが、実際私が基本目にするのは dirt (と dirty)、 mud (と muddy)、 filth (と filthy)です。英語でポケモンをやっていなかったら sludge や muck 、 grime には出会っていなかったでしょう。汚いものを見つけたら基本 dirty と言っておけば通じたのもまた確かです。まずはよく使うものから抑えていきましょう。
ベトベトンの説明(ソード、シールド版)
ポケモンソード、シールド版におけるジュゴンの説明はこちらです。
Smells so awful, it can cause fainting. Through degeneration of its nose, it lost its sense of smell.
※以下参照
和訳するとこんな感じ。
「悪臭を漂わせ、それが原因で周囲を気絶をさせることも。進化の過程で鼻が退化し、嗅覚を失った。」
説明で使われている英単語
- awful -かなり悪い、かなりダメな
- fainting -気絶
- degeneration -退化
- sense of smell -嗅覚
awful は very bad 、つまり「めちゃ悪い」というイメージを持ちます。 awful は頻繁に使用されるので使えるようにしておいて損はないでしょう。
His attitude is awful.
彼はめちゃ態度が悪い
faint で「失神する、気絶する」を意味します。またポケモンが戦闘不能になる時に
Pikachu has fainted.
みたいに表現されます。
degenaration は「退化」を意味します。実は私が degeneration を和訳するとき「退化」という日本語がパッと浮かびませんでした。ただ degeneration のイメージはこんな感じで一瞬で浮かびました。
generation -進化、生産
de- 否定の接頭語( not みたいなもの)
degeneration → マイナスへの変化、的なイメージ
もちろん最初は日本語訳に頼らなければ理解できない箇所もあります。ただし英語を和訳しながら理解するとリーディングに時間がかかるわ、リスニングで理解が追いつかなくなるわ、スピーキングとライティングで不自然な英語を連発する and 何も発信できないわ、とあまりプラス要素がありません。
ある程度英単語や英文法を覚えたら、あとは英語を和訳しない癖をつけるもの英語力向上に役立ちます。
sense of smell で「嗅覚」という意味です。その他、英語での5感の表現はこちら。
- sense of sight
- sense of hearing
- sense of taste
- sense of touch
「自然な英語」とは言えないかもしれませんが、たとえ sense of looking とか sense of seeing とか言っても十中八九その意図は通じます。自然な表現が思いつかないときに如何に手持ちの単語だけで意図を伝えられるか、も立派な英語力の1つの指標です。
英語を理解するためには別に難しい単語とか文法とかは必要なし
関係代名詞と受け身、あとは文と文をくっつける and とか when 、but とかさえ身についてしまえばそれ以上複雑な英文法は実はあまり必要ありません。
英単語に関しても同じです。 store とか back とか日常よう使われる単語の方が ponderous 「重々しい」や endorsement 「承認」なんかより本当はよっぽど大切なんです。 IELTS や TOEFL など難しい英語のテストで高得点が必要、という人以外は基本無視でいいはずです。
よく使う単語や表現、そして文法をただ知ってるだけでなく、使いこなせる様にする。そのためには簡単で楽しい英語のコンテンツに触れ続けることが一番です。