将棋は英語で Japanese Chess
大変=つまらない、ではありません。
英語学習は大変です。
覚えなきゃいけないこと、慣れなきゃいけないことがたくさんあります。
でも楽しくできる。
「英語学習」=苦痛で、つまらない
わけじゃありません。自分の好きな、興味のある内容で英語を学べば楽しく英語学習できます。
今回は将棋!
将棋から使える英語フレーズをみていきましょう。
- 棋士村中秀史先生の YouTube チャンネル
- チェスのコマの英語表現
- 将棋のコマは英語でどの様に表現するのか。
- 将棋から解説動画から見る、使える英語フレーズ
- 好きなこと+英単語、英文法で学習で継続できる学習モデルを作ろう
棋士村中秀史先生の YouTube チャンネル
将棋棋士の村中秀史先生が YouTube チャンネルを開設しています。そこで将棋ウォーズという将棋アプリを使って将棋対局、そして対局内容を解説しています。
なんと Episode 27 から英語の字幕付きで解説を行っているのです!
将棋ウォーズの公式ページ
今回はこちらを参考に英語の使えるフレーズを探っていきます。
チェスのコマの英語表現
まずはチェスのコマを英語でおさらいしましょう。
- The Pawn
8マス右から左まで並べられたコマが the Pawn 「ポーン」です。基本的に前のみ進めます。
ちなみに Oxford Dictionary 曰く、「歩兵」(foot solder) が語源だそうです。
- The Rook
四つ角に配置されたコマが the Rook 「ルーク」です。縦横に何マスでも進めます。
rook はカラス(の一種)という意味もあります。
- The Knight
馬の様なシルエットのコマが the Knight 「ナイト」です。桂馬の様な動き方をします。ただし桂馬と違い、上下左右どの方向にも動かすことができます。
- The Bishop
帽子にバッテンマークのコマが the Bishop 「ビショップ」です。斜め方向にどこまででも進めます。
bishop はキリスト教の司教さんを指すので、日本文化的に考えると「僧侶さん」でしょうか。
テッペンにバッテンマークがある1つだけのコマが the Queen 「クイーン」です。上下左右、斜め方向にどこまででも進めます。強い。
- The King
冠マークが the King 「キング」です。周りの八マスならどこでも動けます。
参照: How the Chess Pieces Move: Learn Now and Fast!
将棋のコマは英語でどの様に表現するのか。
将棋のコマは英語でなんと言えばいいのでしょう。チェスのコマの動きに合わせて考えてみましょう。
歩 → Pawn
王将 → King
飛車→ Rook
角→ Bishop
桂馬→ Knight
役割、動きから以上のコマはこの様に英語で表現されます。続いて
金将 → Golden General
銀将 → Silver General
香車 → Lance
Lance は槍を意味します。まっすぐどこまででも進める香車を槍に見立てているのですね。
そして gereral という英単語には形容詞の「一般的な」の意味のほか、名詞で「将軍」という意味もあります。なので金を Golden General と表現しているのでしょう。
将棋から解説動画から見る、使える英語フレーズ
村中先生の将棋動画。 Episode 27 に出てくる英語フレーズから使えるものをいくつかご紹介します。
- From my point of view 「私視点では」
from my point of view は「私的な観点では」を意味します。つまり I think や In my opinion の類語と考えていいでしょう。
I think を多用したくない、筆記試験で表現に幅を出したい、という人は使ってみても良いでしょう。
- It is + 形容詞 + that + 文章
It is possible that he won't come. 「彼が来ないのもありえる」
はこの様に表現できます。形容詞を変えれば内容も変えられます。
- Utelize 「使いこなす、うまく使う」
to use と to utilze の違いはなんでしょう。to use は単に「〜を使う」ことを意味します。一方 to utilize は「〜を使いこなす」ことを意味します。
It is better to utilize the facility. 「この場所をもっと上手に使った方がいいよ」
- Development 「進み方」
動詞 to develop は「〜を進める、進展させる」と意味で用いられます。名詞形の development は「進み方」です。
developer は何かを進める人って感じです。
- Prioritize 「重視する」
to prioritize は「〜を重視する」を意味します。日本語でも名詞形の priority 「プライオリティー」はすでに使われていますし、こちらの動詞は使い方を慣れてしまえば重宝するはずです。
We should prioritize the design this time. 「今回はデザインを重視しようよ」
- Option 「選択肢」
Option は「選択肢」と意味で使えます。携帯プランとかでよく「オプション」と言うので日本語においては「追加」的な意味合いがあります。英語では単に「選択肢」という意味で choice の類語として使用できます。
I don't have any other options. 「他の選択肢がない!」
- Do, take, choose, select 「をする、選ぶ」
to do, to take, to choose, to select で「〜(手)を選ぶ」という意味合いで用いられています。
I do △R28. 「28飛車」※ R は rook 「飛車」の頭文字。
do や take は本当に使い勝手の良い単語です。状況さえ相手が理解していれば、 do でほとんどの動詞を置き換えれると言っても過言ではありません。理想はしっかり状況に合った動詞を使えることですが。
将棋ならではの表現
- Drop 「(コマを)打ち込む」
I drop △G77. 「77金と打ち込む」
- Promote 「(コマを)成る」
I can promote the bishop at 77.
コマを打ち込んだり、成ったりしないチェスにはない英語表現です。
好きなこと+英単語、英文法で学習で継続できる学習モデルを作ろう
好きなことで英語を学習することが、継続的に英語を勉強上でとても大切です。どんなに効率的な勉強方法でも、
「1ヶ月やったら英語がうまく使いこなせる様になり、そのあとは英語に一切触れなくても英語を一生使いこなせる、」
なんてことはあり得ません。
ただし、英語でドラマを見る事ばかり続けていても、その土台となる英単語や英文法を知らないままそれを続けていても英語上達と言う観点においてはあまり効果的とも言えません。
好きなこと+ボキャブラリー、グラマーのバランスをしっかり考えて、継続的に英語を上達させる方法を考えることが長い目で見ると一番良い英語学習方法です!