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-使える英語をお知らせします-

皆勤賞は英語で perfect attendance award 。でも「皆勤賞って必要?」

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皆勤賞は英語で perfect attendance award と言います。

 

この perfect attendance award についてハーバード大学の学生が行った調査に関する興味深い記事を見つけました。曰く「皆勤賞渡すとその後学校を休む回数が増える」らしいのです。

 

もちろん調査はアメリカで行われたので、日本でも同じ様に出席率が落ちるかどうかは別の話です。しかし、これだけは言えます。「自分と異なる価値観に出会うためには英語はうってつけだし、違う価値観に触れることで視野が広がる」と。

 

なんで皆勤賞が出席率を下げるのか、そして sick leave (sick pay) 「病気休暇」にも触れ、なぜ英語を使える様になると視野が広がるかを考察します。

 

 

 

皆勤賞もらうと「先月はしっかり学校行ったから、今月は休んでいいや」と思う

ハーバード大の学生が行った皆勤賞に関する調査。こちらが元の記事です。

www.gse.harvard.edu

 

アメリカでは月ごとや年ごとなど皆勤賞に様々な形がある様です。

 

この調査で対象となった生徒を3つのグループに分けています。そのうちの1つは、先月一度も休まずその月の皆勤賞をもらったグループです。

 

彼、彼女らは「先月は他の生徒よりもちゃんと学校に行ったから、今月はまあ休んでもいいかな」と思う、つまり皆勤賞が良い言い訳材料を与えてしまっていた、と記事で述べられています。

 

 

病欠は有給消化?

病欠の有給消化。日本では病欠は有給消化が当たり前です。海外の人と、文化と交流がない人は海外では病欠しても普通に賃金が支払われる国があることを知るよしもありません。

 

ドイツではお医者さんの診断書を提出すれば、病欠しても最大6週間は給料満額支給が法律で定められています。

www.howtogermany.com

 

※該当箇所:「 Illness and Sick Pay 」

 

 

常識は疑えないから常識

最近「常識を疑え」なんてことがよく叫ばれています。ただそもそも疑わしいものは常識じゃなかったりします。ではどの様に常識を疑うことができるかというと全く別の価値観を知ることです。

 

先ほどの病欠の例も、同僚も友達も親の世代だった当たり前に有給消化で対応しているから「それが当たり前」だとしか思えないのです。

 

 

また行動心理学の大ベストセラー「ファクトフルネス」にも似た様な例の記載があります。

 

スウェーデン人の著者が教鞭をとる大学の学生とともにインドの病院にフィールドトリップに行った時のこと。集合時間に遅れ置いて行かれそうになった学生がなんとか間に合って、閉まりかけのエレベーターに脚を突っ込みました。

ところがドアは開かず、そのままエレベーターは上昇を始めたのです。エレベーター内にいた現地のコーディネーターが慌てて緊急ボタンを押してエレベーターは停止し、その学生は無事で済みました。

 

私たち日本人もこのスウェーデンの学生と同じ行動をとってしまうのではないでしょうか。それは「閉まりかけのエレベーターも手足を突っ込めばまた開く」のが当たり前だからです。

 

 

日本にいて、日本人に囲まれていると日本の常識に疑問すら浮かびません。常識を疑いためにはそもそも違う環境に身を置くことが求められます。

 

でもそう簡単に海外に移住するわけにもいかない。ならばせめて英語を使える様になれば日本にいる外国人からの意見や英語の記事を通して、日本の常識が初めて世界の常識ではないことに気付けるのです。

 

 

海外生活は全然長くありませんが、約3年弱は国外で生活してみて改めて日本っていいところだな、と感じました。でも改善点だってたくさんあります。その改善点が改善点であること自体に気付くために、英語を使える様になることが大きく寄与することが「皆勤賞」と「病欠」の例から気付いていただければ幸いです。