Common Words で Come On Forward !

-使える英語をお知らせします-

TED-Ed English 'The language of lying' テッド・トークで英語上級者に!

f:id:yuichi-football-ro:20210201191338j:plain

 

英語学習者の大きな味方 TED Talk 。その中でも TED-Ed は様々なジャンルの動画を英語字幕のみならず日本語字幕も付けて YouTube にアップしてくれています!

www.youtube.com

 

これは英語学習に使わない手はない!

 

各動画内で用いられている英単語・英語表現を、動画内容と共に身につけていきましょう!

 

 

本日の動画 'The language of lying'

本日取り上げる動画がこちら。

www.youtube.com

 

 人が嘘をつくとき、どんな変化が言葉に現れるのでしょう。

 

 

動画のポイント

動画では嘘つくときに現れる言葉の変化を以下4つのポイントにまとめています。

 

  1. minimal self-reference
  2. negative language
  3. simple explanation
  4. convoluted phrasing

 

1つ目は「一人称を避けること」。例として

 

”ここでパーティーは催されていません”

”私はパーティーを主催してません” 

 

という2つの文を用いています。「自分はやっていない!」と言い切ると罪悪感を感じるため、嘘をつくときは、主語に自分以外を持ってくる傾向があるというのです。

 

 

2つ目は「ネガティブな言葉遣い」。こちらも罪悪感が、無意識に言葉遣いにも影響している、と言っています。

 

3つ目は「単純なストーリーによる説明」。嘘をつくということは、話を作らなければならず、話を作ること自体に頭を働かせなければいけないため、詳細まで気を遣っている余裕がなくなるのです。

 

 

そして4つ目は「持って回った言い回し」です。話しているストーリー自体は単純でも、「自分はこうだ」とか言い切ったり、自分という名前を出したくないので、フワッとした印象の言葉を並べてしまうのでしょう。

 

動画内ではアメリカの政治家、 John Edwards が嫌疑にかけられたときに行ったコメントを引用しています。彼は「私はその子の父親ではない」というために以下の様に答えました。

 

"I only know that the apparent father has said publicly that he is the father of the baby. I also have not been engaged in any activity of any description that requested, agreeed to, or supported payments of any kind to the woman or to the apparent father of the baby."

 

 

最近の日本でも「総合的、俯瞰的」と行っていた政治家がいましたが、嘘ではないにしろ、要は「真相は言えないよ」ってことをこの様な発言は感じさせます。

 

 

気になる英単語・英語表現

TED-Ed はネイティブも視聴するコンテンツ。少々難度の高い単語も含まれている一方、言葉遣いはもちろん自然で活かせるものばかりです。

 

気になる単語一覧

  • allegation

 allegation は「根拠のない(薄い)疑惑」。 allegedly で「(明確にはなっていないが)噂では」。

 

  • Unfounded

 unfounded は「事実無根の」。 foundation 「基礎、土台」の動詞形 found ~ 「〜を作る」が受け身になって founded 「支えられた」。それに否定の un がついて unfounded 「支えられていない」。

 

  •  wrongdoing

 wrongdoing は「間違った行い」。 wrong + doing を足した意味。

 

  •  detect

 detect ~ で「(犯人など)〜を調べる、捜査する」。名探偵コナンは英語で Detective Conan

 

  •  polygraph

 polygraph は「嘘発見器」。

 

  •  under circumstances

 under circumstances 「状況下で」。よく使われるのは under any circumstances 「どんな状況下でも」、 under no circumstances 「いかなる条件下でも(〜ない)」。

 

  •  fooled

 fooled の意味は「騙される」。これは to fool ~ 「〜を騙す」の受け身形。

 

  •  admissible

 admissible は「受入可能な」。 acceptable と意味は一緒でも、 admissible の方が少し堅い印象。

 

  •  on a level

 on a level で「ある点においては」。動画内では例えば on a psychological level 「心理学的な観点では」の様に用いられています。

 

  •  subconscious

 subconscious の意味は「無意識の」。 unintentional と言い換え可能。少し口語っぽくすると not on purpose

 

  •  deception deceptive

 deception は「嘘、偽り」そして deceptive は「偽りの」。共に動詞 deceive ~ 「〜を騙す」と一緒に覚えましょう。

 

  •  to feel guilty

「罪悪感を感じる」を意味する to feel guilty 。「罪悪感」だけを表すなら guilty conscience 。 conscience 「良心」と couscious 「意識的な」の違いに注意。

 

  •  convoluted 

 couvoluted の意味は「複雑な」ですが、単純に complicated 「複雑な」とは違い、議論で相手を煙に巻くために意図的に生じた複雑さ。例「総合的、俯瞰的な観点」→「どんな観点?」

 

  •  pad

普通は「(膝当てなどの)パッド」や「メモ用紙」を意味する pad 。パッドのイメージから動詞では「〜を包み込む、カバーする」というニュアンスで用いられ、転じて「論点を包み込む」つまり「議論を脚色して論点をわかりづらくする」の様な意味でも使われている様です。

 

この用法は知りませんでした。

 

  •  proclaim

 proclaim ~ は「〜と宣言する」。単に「言う」とはイメージが異なるため、 I proclaimed that I want to come to your house. みたいには使いません。

 

  •  categorically

 categorically の意味は「絶対に、断固として」。 Categorically wrong. 「絶対に間違っている」の様に用いられます。 category 「部門、カテゴリー」と意味合いが異なるので注意。

 

  •  performance-enhancing drug

 performance-enhancing drug は要は「筋肉増強剤」。スポーツ選手がパフォーマンスを上げるために用いるものの中で、禁止になっているものをこう呼びます。

 

  • to delve into ~

 to delve into ~ を用いて「〜をしっかりと調べる、〜を熟考する」を表せます。 think aboutconsider contemplate などの「考える」系動詞に彩が欲しい人はどうぞ。

 

  • long-winded

 long-winded は「(話が)不必要に長い」を意味します。 a winded road 「曲がりくねった道」の winded 同様、一本道でなく、曲がりくねって何が言いたいのかはっきりしない話を指すときに用いられます。

 

 

 英語を上達は英語に触れることから

 英語が堪能になるためには英語に触れる。非常にシンプルですがなぜかあまり強調されてません。塾の影響かな?

 

サッカーが上達したいなら、サッカーをする。もちろんたまにはどうやったらもっとうまくなるか考える時間も大切ですが、やっぱりサッカーの上達にはサッカーをプレーしないことには始まらない。

 

三単現の S のルールは知っている。でも話すときには -s を付け忘れてしまう。それって「あの選手がフリーだからパスを出したい。でもパスミスしてしまう」と原理は一緒です。

 

練習を通してしか実際の技能は身につきません。少しづつでいいから英語に触れる時間を作って、知識をスキルに変えていきましょう。