Common Words で Come On Forward !

-使える英語をお知らせします-

ぷよぷよと英会話を比べてみました

f:id:yuichi-football-ro:20200906191701j:plain

 

比較シリーズ、「ぷよぷよ」がうまくなる過程を英会話がうまく話せる過程と比較してみました。

 

どんなゲームも初心者のうちはイージーモードで遊ばないと上達しません。そしてほとんどの人がプレイしていない超ハードモードで遊べる様になっても、対人対戦はあまりできません。

 

この「イージーモードで慣れて、ノーマル、ハードモードで楽しむ」というのがどんなゲームやスポーツにおいても基本です。勉強だって例外ではありません。

 

なぜまずはイージーモードで遊び、そしてノーマルモードもしくはハードモードに着地するのかを少し深掘りしてみましょう。

 

 

 

ぷよぷよのぷよは赤緑青黄紫の5種類

ぷよぷよはざっくり言うと、赤ぷよ、緑ぷよ、青ぷよ、黄ぷよ、紫ぷよの5種類のぷよを色ごとに4つ繋げ、1度に何個のぷよを消せるかを競うゲームです。

 

もちろんぷよの色が増えるほど、同色のぷよ同士がつながりにくくなるので、難易度が上がります。なので初心者は赤青緑の3色、その他大勢は4色でプレイします。日本大会なんかでも4色でプレイされていた気がします。

 

これは5色でプレイするとあまり一度に多くのぷよを消すことができないので、盛り上がりにかけてしまうからだと勝手に解釈していました。

 

 

ぷよぷよ作成側もこのことを重々承知しているのか、ぷよの色を5種類より多くはしません。それこそ、ぷよの連鎖が極端に起きにくくなってしまうからです。有り体に言えば「難しすぎておもんなくなる」からです。

 

 

英語も最初は3色からプレイするべき

英語も最初はイージーモードからプレイするべきです。

 

英語で言うところのイージーモードとは、馴染みがあり、また抽象的過ぎず、そして使われる英単語や表現がほとんどいわゆる「常用単語」の域をでないもので構成される内容と捉えるべきです。

 

馴染みのある内容の方が理解しやすい

当たり前のことですが、自分に馴染みのある内容の方がピン、と来やすいです。

 

私の友達にプログラマーがいます。彼の英語力は TOEIC 700前後で私は満点近く取れます。しかしプログラミングに関する記事を読んだときの理解度は彼の方が遥かに上を行きます。

 

当然です。私はそもそもプログラミングが何はよくわかっていないので、使っている単語の意味がわかっても実際にその記事が何を伝えたいのかは理解できないのです。

 

自分の仕事や得意分野に関する英語に触れるのもいいです。衣食住に関することであれば大抵の人は興味があり、話題にも上りやすいのでおすすめです。まずは馴染みのある内容にフォーカスしましょう。

 

抽象的より具体的な内容の方が理解しやすい

子供が抽象的な内容を理解しづらいのは、具体的な内容よりも理解するのが難しいからです。

 

赤い鳥を見て「これは赤い鳥だ。欲しい!」というのは理解しやすいです。一方、赤い鳥を見て「この種類の鳥は90%以上は黄色。赤色はほとんどいないから高価で取引されている」というのは「パーセントって何?なんでこっちの方が高いの?取引?」って感じでよくわからないわけです。

 

「赤色はほとんどいないから高価」というのは一見当たり前です。でも実際は

 

赤色はあまりない→市場への供給量が少ない→多くの人が欲しがっても実際に手にできる人はわずか→高めに値段設定しても買い手が付く→高い

 

みたいなロジックが背景には隠れています。これを母語では簡単に理解できますが、英語だと「赤色はほとんどいない→高価」のところで、ロジックの理解に一瞬時間がかかってしまいます。この1秒が、英語の流暢な理解には命取りになることがあるのです。

 

 

もちろん、これくらいの抽象度の内容なら多くの人が理解できます。ただし日本語でも飛ばし読みできなくらいの少し抽象的な内容は英語では理解が困難です。

 

なのでより具体的で感覚的に理解できる内容からどんどん触れて英語自体に慣れていく方が楽しく効率的に英語力を向上させることができます。

 

 

英語のノーマルモードは常用単語で大勢の共有の話題を話すこと

英語のノーマルモードは大勢の人がする会話に参加できることです。そしてその内容は「常用単語で衣食住+よくある趣味」です。

 

自分の趣味がニッチであまり多くの人が嗜む物ではないかもしれません。それはそれでもちろん問題ありません。ただ多くの人は昨日見たテレビや動画の内容とか、恋愛とか、はたまた通勤の混雑模様とかが会話の大部分を占めます。そしてそれをよく使う英単語や表現を使って会話します。

 

では何が常用英単語かはこちらの記事を参考にしてみてください。

yuichi-football-ro.hatenablog.com

 

 

まずは英語ネイティブ、その他英語上級者が頻繁に使っている英単語を完璧に身につけて完璧に使いこなせる様になることが会話できる様になることの大前提です。

 

経験, experience

上手くなる, improve

よく(頻繁に), often 

 

など会話中で当然の様に繰り返し出てくる英単語を聞いて一瞬で理解できなければ、そもそも普通の会話を普通にするのが難しくなります。

 

 

会話が理解できない原因は、ネイティブが「こんな意味だったっけ?」と思うレベルの英単語がわからないからではなく、めちゃ出てくる単語を一瞬で思い出せない、ことです。

 

例えば

「昨日久しぶりに高校の同級生に会って四ツ谷で茶しばいたわ」

 

の「しばいた」の意味がわからなくてもそのほかすんなり理解できていれば「しばいた」の意味はだいたい類推できます。

 

一方で「しばいた」を聞いたことがあり「だいたいこんな意味だったっけ」とある意味知っていたとしても、もしそのほか「久しぶり」「同級生」「会って」「四ツ谷」の意味がおぼろげで「どんな意味だったかなー」って考えていたらスムーズに会話が進まなくなってしまうわけです。

 

 

めちゃ出てくる英単語をめちゃめちゃ使える様にする。そうすることで1文に1回出会う知らない単語の意味をだいたい推測できます。そうしてノーマルモードに達したらさらに自分の追求したい分野やあまり使われない、けど使いたい単語などの勉強に着手するべきです。

 

 

ハードモードはやりたい人がやればいいんです。ネイティブだって自分の興味外に関しては、多くの人はノーマルモード止まりです。日本人の大半がラグビーのルールを知らない(知らなかった?)のと同じです。でもラグビーの試合をみながら「危ない!」とか「やりたくない」とか「なんかパスだけやってみたい」とか話題にできるじゃないですか。

 

 

ぷよぷよをプレイするとき、日本大会に出場するレベルのプレイヤーも4種類のぷよで対戦します。そちらの方が楽しいしプレイし慣れているからです。

 

日本語の会話もあまり普段の会話で使わない難しい単語ばかり使ってくる人には、例えば

 

「いや『辟易した』じゃなくて『嫌だった』でいいじゃん」

 

とか思うわけです。もちろん使いたい人は使えばいい。5種類のぷよをぷよぷよ楽しんでもいい。ただハードモードのプレイ人口は少ないよ。ただまずは4種類のぷよを楽しく遊べるくらいまでプレイレベルを高めましょう!