Arsenal の YouTube 公式チャンネルから英語を学ぼう #1
言語は勉強するのではなく、それを使って好きなコンテンツに触れるためのもの。スポーツが好きならスポーツを、ファッションが好みならファッションを、国際情勢に興味があるなら国際ニュースを英語で楽しめばいいのです。
またいろんな分野のコンテンツに英語で触れていると、英語には教科書に出てくる「ネイティブの(文法的に)正しい英語」以外にも色々な形が存在することに気付けます。
サッカーチームには、その特色上、様々な国籍の人が在籍しています。そこで今回は Arsenal のYouTube 公式チャンネルの動画から、使える英語表現を紹介したいと思います!
Mikel Arteta on signing Thomas partey
今回参考にする動画はコチラ↓
参考にする一文の箇所がコチラ↓
https://www.youtube.com/watch?v=22MHRS8S0g0&ab_channel=Arsenal&t=35s
(35秒辺りから再生されます)
参考にする英文
該当箇所にて、アルテタはこの様な発言をしています。
I think he allowed us to play different formations, and he can fit in within those formations, different positions, which is a really good thing to have in the squad where in midfield, I believe, that we were a little bit short.
まずは彼の発言を意訳します。
「彼(トーマス・パーティ)によって違うフォーメーションを使える様になったし、様々まフォーメーションやポジションにフィットすると考えているよ。特にアーセナルは中盤の厚みが少し欠けていたからすごく良い補強だね」
アルテタの発言の英文法チェック
アルテタの発言を英文法の観点からチェックして、文を書き換えてみましょう。
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I think he allows us to to play different formations which he can fin in, and he can play in several positions, which is a good thing because I believe we were a little bit short around the midfield.
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できるだけ彼の意図を曲げない様に校正したつもりです。
使える英語表現
- to allow 人、もの + to動詞 「(人、ものが)〇〇できる様になる
彼の発言から学びたいのが to allow 人、もの + to動詞 の形です。
「〜によって〇〇できる様になる」と伝えたいとき、 by ~の形をよく見かけます。
I passed the exam by studying very hard.
一生懸命勉強したことによって、試験に合格できた
これは to allow + to動詞 の形を使っても表現できます。
The company allows us to take a 2-hour long lunch break.
(直訳)会社は私たちに2時間のお昼休憩を取ることを許す
(意訳)会社の規定によって、2時間のお昼休憩が取れる
ちなみにトーマス・パーティ選手がアーセナルの選手であり続ける限り、アーセナルはいろんなフォーメーションでプレーできるわけなので、
He allowed us to ,,, という様に過去形を使うのではなく、 He allows us to ,,, と現在形を使う方がより正しいイメージが伝わるかと思います。会社の規定も1度きりでなく、いつもお昼休憩は2時間なので the company allows us to ,,, と現在形を使いました。
正しい「英文法」はあるけれど、正しい「英語」は定義できない
I love colourless green.
私は無色の緑色が好きです
I love a green.
私は緑色が好きです
上記2つの英文。英文法的に合っているのは上ですが、実際に伝わるのは下の1文です。 colourless green なんて存在しないので文法的に正しくても伝わらないのです。
国際共通語として地位を確立した英語は様々な国の人が母語ではない第二言語として日常的に使っています。ネイティブでも文法的なミスや発音ミスがあるし、ノンネイティブがそれぞれの母語の影響による文章構成や独特なアクセントを用いて英語を話します。
もちろん英語の教科書にはいわゆる「正しい英文法」で「ネイティブ発音」の英語しか登場しません。もちろんコチラも大切ですが、様々な形の英語に対応できる能力もまた「英語力」の一環です。
様々なコンテンツに英語で触れることで、より総合的な英語力を付けていきましょう。