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英語リスニングとテトリスを比較してみた

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英語のリスニング。「極める」という観点で、私はリスニングが4技能(読む、聞く、書く、話す)の中で一番難しいのではないかと思います。

 

自分から発信できる書く、話す、はある程度のレベルで自分の思っていることを大抵は伝えられる様になるし、時間的余裕のある読む、はリーディング力が弱くても最悪時間をかけることで解決できます。聞く、は聞けないと割と終わり。

 

さてそんなリスニング力の構造、そしてリスニングの基礎力向上の方法をテトリスに例えて考察してみました。

 

 

 リスニングもテトリスも次に来るやつに準備できているかが鍵

リスニングもテトリスも次に来るやつ、リスニングは音、テトリスは棒にどれくらい準備ができているかで勝負が決まります。

 

テトリスを簡単モードでプレイすると、落ちてくる棒のスピード遅く、棒の組み合わせが単純だから割と容易にテトリスを消すことができます。そして時間的な余裕があるので、次に来る棒を画面上部の小窓みたいなので確認もできます。

 

次の棒が落ちてくる前にすでに「次のやつはこのスペースに置こう」とか考えられるわけです。いや簡単。

 

鍵は「時間的余裕」と「組み合わせの単純さ」です。

 

 

リスニングも簡単なものだと音声がゆっくり流れますし、使われている英単語や英語表現も簡易で割と聞き取ることができます。ある文を聞き終わるときすでにその文の意味がわかっていて、次の文の出だしに100%集中してリスニングに臨めます。

 

 

リスニング中に話の内容の予想ができる様になるとリスニング力伸びる

 

リスニングでいうところの「テトリスの次にくる棒を表示する小窓」は「内容の予想」です。

 

「昨日の合コン最悪だった」という文のあと、「男がイケメンで話も面白くて、、、」みたいなポジティブな内容ではなく、「話つまんなくて、めちゃ金欠で、、、」みたいなネガティブな内容が続くことを、日本語ではみんな予想するのです。

 

たとえ「イケメンで、面白くて、、、」の様に最初はポジティブな内容が来たとしても、そのあとに「でも、みんな実は彼女持ちだった」みたいな結局なネガティブな内容に切り替わることを予想します。

 

要は、「ネガティブなことが起こった」というメッセージのあとには、無意識にネガティブな内容の具体例を予想するわけです。

 

※だから「合コン最悪だった。男イメケンだし、面白いし、料理も美味しくてしかも全部払ってくれたの」みたいな話だと聞き手は「最悪??」と思うわけです。実際にこんな人まあいませんが。

 

 

イージーモードではテトリスの小窓を確認する余裕がある様に、リスニングも英文自体の理解が容易になると、文章全体の文脈などの予想をしながらリスニングをする様になります。

 

裏を返すと、今聞いている話の内容自体の理解に手一杯だと、文章の全体の流れを予想できなくなるから、次の英文にも対応しづらくなる、その次も、、、と悪循環にハマってしまうわけです。

 

 

「時間的余裕」と「組み合わせの単純さ」

聞き取り能力を向上させるためには時間的余裕を持つ必要があり、それが文章全体の流れの予想にも繋がります。

 

ではどの様にして時間的余裕が生まれるのでしょう。

 

 

時間的余裕と語彙力

まず単純に英単語、英語表現に対する嗅覚の問題があります。例えば beverage という単語を聞いたときに0.01 秒で「飲み物」と理解できる人が3秒かかって理解できる人よりも時間に余裕があるのは明らかです。

 

単語を単に覚えるだけでなく、以下に瞬時にその意味を理解できるかという点にも注意しながら語彙力を増やすことが大切です。

 

 

時間的余裕と完全和訳

 

日本人の様な非ネイティブが英語を理解するとき、どんなに流暢に話していても実は脳内で英語を高速に和訳しているだけ、という意見、はたまたいやネイティブの様に英語を英語のママ理解しているという意見どちらもあります。科学的にはまだ解明されていません。

 

ただ1つ言えるのは流暢に英語を扱う非ネイティブの日本人がある英文を聞いたとき、それを完璧な和訳はしていません。

 

I went to the supermarket to buy milk and tea. But I actually bought milk and coffee.

牛乳を買うために、スーパーマーケットに行った。でも実際は牛乳とコーヒーを買った

 

日本語と英語では語順が結構違います。完璧な和訳をしているなら、少なくとも 'tea' を聞き終わるまで脳内で went すら訳せていないことになります。そんなペースでは訳し終わる頃には次の英文を冒頭部分を確実に聞き逃します。

 

 

和訳するとしてもチャンクごとに

特にリスニングにおいて「完全和訳」していてはいつまで経っても時間的余裕は生まれません。もしできるなら英語を英語のママ理解する、難しいとしても前からチャンクごとにイメージしていく、ことが時間的余裕を生むことに繋がります。

 

チャンクとは「塊」のことで、例えば I'm gonna 、や in the supermarketon the other hand など一つの塊であるイメージを作っています。

 

日本語では「スーパーで」を「スーパー」と「で」の2つに切り分けて考えないように、「反対に」を「反対」と「に」で別々に理解しないように、英語でも in the supermarket というイメージごとに理解して行くと理解がスムーズに行えます。

 

 

  1. 英単語、英語表現を覚えるときは一瞬で意味がイメージできるようにする
  2. 完全和訳は絶対しない
  3. チャンクごとに理解をするようにする

 

以上をまずは意識しましょう。

 

 

組み合わせの単純さ

テトリスは棒の形の組み合わせが大体5?6?種類くらいです。なので種類の異なる棒を大量に覚える必要はありません。

 

一方で英語は英単語は無数にあるように感じられるし、英語表現も覚えていたらキリがありません。

 

じゃあどうするか、特に最初のうちは出てこない単語は覚えなきゃいいんです。

 

英語では英文の8割くらいは頻出の3000語が占めていると科学的に証明されています。そして文中の大体8割、欲張ると9割くらいの単語が分かれば大体その文の意味するところも理解できるとされています。

 

つまりよく出る頻出の3000語くらいをしっかり使いこなせるようになればいいのです。

 

6000語知ってる、でも1語1語見て、聞いてその意味を理解するのに3秒かかる

2000語知ってる、でもその2000語は見聞きした瞬間に意味が理解できる

 

絶対に後者の方がリスニングもリーディングも遥かにうまくこなせるはずです。

 

 

まずはよく出る、単純な英単語や英語表現をしっかり、しっかり使いこなせるようになればリスニングをしてもパッパッとその内容がイメージできるようになります。そうすると一文を聞き終わる頃にはその文の意味が理解できているようになり、次の英文にしっかりと準備ができた状態でリスニングに臨めるのです。

 

 

英語力は一朝一夕では身につかない

英語はやってすぐに結果が出るものではありません。無数ではないと言っても英単語は3000語くらい一瞬でその意味がわかるくらい身につけなければいけないし、ある程度の英文法も理解しなければいけません。

 

その中でもある程度は効率的に学習を進めるために、戦略的に学習をする方が、英語がまあまあ理解できるレベルまで素早く到達でき、英語を使って自分の好きなことができるようになるので、そこからのモチベーション維持が簡単になります!