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-使える英語をお知らせします-

リスニング力向上には簡単な文章を瞬時に理解できる様にするのが得策だと

 

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リスニング力を上げるためには簡単な英語の文章をパッと、瞬時に理解できる様にしなければいけない。ドイツ語を勉強し始めて改めてそう感じました。

 

簡単な1文を読んで理解できることは大前提です。でも1文読んだら理解できるのに文章を読むと理解できない、または文章を聞くとさっぱりわからない、という感覚は多くの語学学習者が経験します。

 

率直に言います。理解スピードが遅いのです!

 

 

英語を第2言語として習得した、私自身のドイツ語の学習(まだ a total beginner です)の経験を通じてリスニング力向上の方法を考えてみました。

 

 

なんでリスニングだと文章が理解できないの?

英語学習者の多くが「読んだらわかるのに聞いたらわからない。なんで?」と思った経験がおありでしょう。

 

私自身もドイツ語を勉強していてよく同じ様な状況に出会します。こちらの動画をドイツ語字幕付きでみていて、「単語は9割以上知ってるのに全然聞き取れない」と感じました。

www.youtube.com

※主人公はスペイン人の Nico です。イケメンです。

 

また1文ずつのレベルでは読んだら理解できるし、聞いてもある程度言ってる内容がわかります。

 

ではなぜ4、5文くらいを立て続けにリスニングすると理解できなくなってしまうのでしょうか。

 

 

英単語を「知ってる」、英語の1文の意味が「わかる」のは厳密には英語が「できる」のとは違う

英語を習い始めるにはまず英単語と英文法を覚えなければいけません。ビギナー、中級者が覚えるべき単語は日常よく出会すものだけで良いと思います。ただしその代わり気をつけなければいけない点があります。

 

それは、覚えた単語と文法を本当の意味で使いこなせるレベルにしなければいけない、ということです。これこそが文章の理解に直結します。

 

 

単語と文法が使いこなせるレベルに達していないとどうなるか。理解スピードが遅くなってしまうのです。

 

水泳のクロールを知っていますか。

※英語では crawl 「這う、這いつくばる」です。

左右の腕で交互に水をかいて前に進みます。タイミングよく腕を動かさないと溺れてしまいます。けれど右手で水をかいているとき、左手はすでに次に水をかく準備ができていると溺れずにすみます。

 

英文のリスニングも同じです。1文を聞き終わるときすでにその文の意味がわかっていれば、次の文もスムーズに聞き始められます。逆に1文を聞き終わってもその意味が理解できてなくて、その意味を考えているうちに相手が次の文を言い始めてしまったとします。水泳的に見れば、これはもう溺れているのです。

 

 

リスニング力を向上させるには1文ごとの理解スピードを上げること

リスニング中に溺れない様にするには1文ごとの理解スピードをあげ、瞬時に理解できる様にしましょう。

 

It was very difficult to understand the explanation. 

「その説明を理解するのは難しかった」

 

こんな英語の1文があったとしましょう。見たらわかります。

では聞いてわかりますか。聞き終わって1秒後に「わかった」という感覚を得たら、それはもう遅いです。会話なら相手はもう次の文を言い始めています。

 

聞き終わった瞬間に「わかった」、なんなら explanation の expla くらいの辺りで「理解した」感が欲しいです。日本語文でも「、、、のは難しか」辺りで理解できているはずです。「難しか『った』」まで聞き終わらなくても文意はわかります。これくらいのスピード感が英語のリスニングでも欲しいです。

 

 

もちろん1文の聞き取りだけでは実際に文章をリスニングしたときに対応できなくこともあるでしょう。なので1文を素早く聞き取れるの様にしつつ、機を見て2、3文やさらに4、5文からなる複数文のリスニングにも挑戦しましょう。

 

この様にしてどんどん瞬時に理解できる文章の幅を増やすことができます。

 

 

短文の理解スピードが上がれば英語の長文読解にも効果的

短文を瞬時に理解できる様になれば英語の長文読解にも非常に役立ちます。例えば TOEIC のpart7 。 TOEIC のリーディングセクションでは大抵のビギナー、中級者は時間との戦いになります。

 

もちろん、複数の文章を照らし合わせる、みたいな能力も必要ですが、大前提としては英語の理解スピードが早くなければ時間内に正確に回答できません。逆に読み飛ばしなどのテクニックを使わなくとも英語ができる人なら普通に読んで普通に時間内に回答できます。

 

もし TOEIC の長文が全てに日本語で書かれていたら日本人なら100%普通に読んで時間内に回答できます。実際に英文の和訳を見ると書いてある内容は至ってシンプルです。 TOEFL や IELTS の様に「古代インドの建築物」とか「昆虫の生態系」みたいな小難しいトピックはまず出題されません。

 

シンプルな文章を早く読める様にするためには、シンプルな1文をより早く読める様にすれば言い訳です。だから長文読解能力も向上します。

 

 

 

英単語の意味を「知ってる」から大丈夫、英文の意味が「わかる」から大丈夫、と思わずにわかるレベルの英文を何度も何度も読んで、聞いてその理解スピードを上げることでリスニング能力もリーディング能力もさらに向上させましょう!