英語学習をなぜか麻雀のやり方習得と比較してみる
麻雀にはルールがある。
基本中の基本として牌の種類自体を知ること。
次にゲームの進め方、つまり牌の配り方から引き方。
そして上がり方。
点数計算など。
じゃあこれらを全部しっかりと覚えてからじゃないと麻雀を遊べないかと問われるとそうでもない。
英語にもルールがある。
基本は単語。
次に文法。
そして単語の組み合わせ方。
文脈の理解、行間の理解などなど。
じゃあこれらを全部理解してからじゃないと英語でコミュニケーションできないかというとそうでもない。
どこまでルールを覚えたら遊べるようになるの?
最初から試合に参加するとどうなるの?
結論から言うと、いつからでも麻雀に参加できる。
英語も同じ。いつからでも英語でコミュニケーション取れる。
ただ麻雀牌の種類を理解していない状態で卓に参加しても、基本は何もできない。
友達の手助けを100%活用して、流れを止めて、やっとギリギリ参加できる程度でしょうか。
英語でも日常で使う単語もほとんど知らない状態でコミュニケーションを取ろうとしても、基本は何もできない。
辞書を引くなり、会話なら1語ずつはっきりと発音してもらうなりして、やっとギリギリコミュニケーションが成り立つ。
麻雀の上がり役を知らないと参加はできても、絶対に勝てない。
英語の文法を知らないと、定型文を使ったやり取りはできても、深い内容の話はほとんど不可能。
やっぱり基礎は何をやるにしても必要ですよね。そりゃ基礎を知らないと、ルールを知らないと参加資格がほとんどないのと一緒。
「俺は3ストライク取られたあとなら絶対に打てるんだ!!」というバッターがいても、野球のルールでは3ストライクでアウト。クリケット選手なら大成するかも。
じゃあいつから試合に参加できるの?
じゃあ基礎を習得するまで麻雀禁止?
友達で麻雀を始めた人がいたら、基礎の基礎をささっと説明してまずは実際に麻雀やってもらうのが常だと思います。
だけど英語を教える側が、英語を勉強する側に対してよく「英語は基礎ができてない状態で会話してもほとんど意味がない」なんて言う現場を目にします。
麻雀のルールを覚えるのが目的な人はいないはずです。
英語もそのルールを覚えるのが目的な人はいないはずです。
だから、麻雀だって英語だって基礎のルールを覚えたらまずは参加したりコミュニケーションとったりすればいいと思います。
「間違えるのが恥ずかしくて嫌だ」という人はじゃあ恥ずかしくないレベルまでまず基礎力高めましょう、とか「恥ずかしがらないで」というアドバイスはありです。
でも英語でコミュニケーションしたい人を「意味がない」と強引に引き止める意味はよくわかりません。
試合に参加しながら、わからなくなったらその都度学びましょう
ただし、英語は麻雀より多くの牌(単語)がありますし、多くのルール(文法)があります。
だから麻雀より習得までの時間がかかるのもまた事実です。
「英会話だけしてれば勝手に英語なんてできるようになる」なんて無責任なことをいうつもりはありません。
麻雀と同じようにほとんど使わない役(文法)は、そこまで死に物狂いで覚える必要ありません。
麻雀牌の種類とタンヤオ、平和。それとトイトイと染め手。まあそれぐらいは瞬時に判断できるようになったらとりあえず試合を重ねながら、わからない手役や牌の絡みに出会ったら理解できるようにしましょうと。
英語もまずは時制と日常使う単語(これを理解するだけでも相当な努力が必要なことは大いに認めます)、そうしたらあとはコミュニケーションやリーディング、リスニングを行ってわからないことに出会ったら理解できるようにしましょうと。