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-使える英語をお知らせします-

英単語ごとに「聞いたらわかる」レベルで文をリスニングしたら理解できる?今度は野球と比べてみました

単語帳に記載の単語。

1000とか2000、物によっては3000単語くらい掲載されてる。

 

そのそれぞれをスペルと意味だけ覚えても、リスニングとスピーキングではあまり使えない。

 

 

take や make を「タケ」とか「マケ」と発音すれば相手は理解できない。

また colleague を「コレアグエ」みたいな発音だと思い込んでいたら、正しい発音を聞いたときにはそれが colleague だとすら気付かないだろう。

 

スペルと意味に加えて発音を覚えるのはリスニングとスピーキングを鍛える上で欠かせない、最重要事項なのだ。

 

 

ただ発音が大切なことはみんな気づいていると思います。

ではそこから一歩進んで、「単語ごとの発音を知ってて、単語ごとなら聞いたら(一瞬で)わかるレベルならそれらが文章中で使われてても理解できるか」考えてみましょう。

 

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結論から言うと、「そう甘くない」ということです。

 

野球のバッターがいたとします。野球詳しくない人はごめんなさい。

 

ピッチャーはストレートに加えて色々な変化球を投げます。カーブ、スライダー、チェンジアップ、などなど。

そこでバッターはそれらに対応できるように練習します。

練習の結果、各球種ごとならある程度打てるようになったとしましょう。

それでは試合でピッチャーが投げる変化球を打てるでしょうか。

 

 

ここで問題なのは、ピッチャーは投げる前に「カーブ投げます」とかわざわざ教えてくれないことです。

カーブが来るとあらかじめ分かっていればある程度の確率で打てるかもしれません。しかしスライダー、フォーク、ストレートなどのその他の球種にも対応しなければいけません。

 

 

文章のリスニングにも似た特徴があります。

発音される文章が元から知らされていると、次にどんな音が来るか分かっているから、リスニングできるのです。

でも野球の試合と同じように、色々な文章に瞬時に対応しなければいけないので、文章のリスニングは単に単語の聞き取りより難しいわけです。

 

ちなみにカーブでもピッチャーによって変化具合が異なるように英語も人によってアクセントの違いがあります。なので英単語帳などに収録されているアクセントによる英単語が聞き取れたとしても、実際のコミュニケーションではアクセントによる聞こえ方の違いにも対応しなければいけないのです。

 

 

ただ1つ覚えておかなければいけないことがあります。カーブだと分かっていながらでも打てないバッターは、試合でどんな球種が来るかわからない状況ではさらに打てなくなるということです。

つまり、英単語ごとに聞いても瞬時にその意味が理解できないなら、文章を聞いたら理解できる可能性がさらに低くなることです。

単語ごとの理解がある程度進んでから文章のリスニングに移った方がいいのはこのためです。

 

 

では野球選手はどのようにしてピッチャーの球を打ち返せるようにするのか。それは色々な球種を色々なコースにいろんなピッチャーに投げてもらって経験を積んでいくことです。

 

英語でもリスニングを上達させようと思ったら、様々なシチュエーションでいろんな人の英語に触れた方ことが得策です。

 

 

ちなみにテストでのリスニングの点数をあげる方法もここから導けます。

あるピッチャーからヒットを打ちたいなら、最善策はそのピッチャーを練習相手にすることです。カーブの変化の仕方が分かっていれば、カーブが来たときに打てる確率が上がるからです。

 

つまり、ある特定のテスト、TOEICとか、のリスンングの点数を上げたいなら、公式TOEICのリスニング教材を使うべきです。本番でも基本的に同じアクセントとか抑揚の付け方なのだから、内容自体に集中できるようになるからです。

 

 

だから、TOEIC用の勉強をすればTOEICのリスニングの点数は稼げます。ただし=英語でドラマとか映画がわかる、ではないわけです。