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-使える英語をお知らせします-

英語版ポケモン図鑑で英語に触れよう #98「クラブ」

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英語は理解できる範囲のレベルに触れ続ければ、徐々に慣れて絶対にできる様になります。

 

こちらが海外版公式ポケモン図鑑

www.pokemon.com

 

ポケモンごとの名前、説明で使われている英語を通して、さらに英語に親しんでいきましょう。

 

 

 クラブ "Krabby"

クラブの英語名は  Drowzee です。英名の由来は

 

crab「かに」

crabby 「鬱陶しい」

 

 crab をしっかり発音できれば、英語の発音を結構マスターできている証拠です。まずは r の発音。日本人にとって r と l の発音は鬼門中の鬼門です。

 

また a もマスターに時間を要する発音の1つです。 a はときにより「ア」の様に、また「エイ」の様に発音します。特にアメリカ英語でこの「エイ」が色濃く出ます。

 

 Cambridge Dictionary でイギリス英語とアメリカ英語の crab の発音を聞き分けてみてください。違いにびっくりすると思います。

dictionary.cambridge.org

 

 ちなみにキングラーは英語で Kinglerking 「王」 + fiddler 「シオマネキ(かにの一種)」)

 

「シオマネキ」 というかにの種類を聞いたことがないひと。そうです。日本人も全ての日本単語を知っているわけではないのです。だから「知らない英単語がある=英語ができない」という解釈は200%間違っています。大抵の人が知っていて使いこなせるであろう英単語を知らないのが問題なのです。

 

まずは頻出の英単語、英語表現を使いこなせる様になりましょう。

 

クラブの説明(ソード版)

ポケモンソード版におけるクラブの説明はこちらです。

It can be found near the sea. The large pincers grow back if they are torn out of their sockets.

 ※以下参照 

www.pokemon.com


日本語版公式ポケモン図鑑の説明がこちら。

「うみの ちかくで みつかる。 おおきな ハサミは もぎとっても あとから また はえてくる。」 

 参照 クラブ|ポケモンずかん

 

 

説明で使われている英単語
  • pincer -ペンチ、蟹の爪
  • be torn out -もぎ取られる
  • socket -ソケット、差込口

 

pincer  は「ペンチ」様な形状の物を指します。蟹の爪も何かを切り取ると言うよりも、挟む物なので「ハサミ (scissors) 」ではなく pincers で表現されています。 

 

とは言っても、かにの話で scissors と言っても十中八九通じるでしょう。

 

The nail is stuck. Please bring me the pincers.

ネジが取れない。ペンチ持ってきてくれ

 

 

 tear ~ out で「〜をもぎ取る」を意味します。今回はその受け身形なので torn out 「もぎ取られる」です。

 

The side mirror was torn out.

サイドミラーがもぎ取られた

 

 tear ~ out の「力づくで取る」というニュアンスを比喩的に使うこともできます。

 

The supervisor tore the secret out of me. 

上司が私からパワハラ的に秘密を聞き出した

 

 

 socket は「何かをはめる受け口」と言うイメージで用いられます。ちなみにアメリカ英語でコンセントは outlet 、 そしてイギリス英語では socket です。

 

A: Is there any sockets in the room? 

部屋にコンセントはありますか。

B: Sorry, but what do you mean by socket? 

すみません。ソケットってなんでしょうか。

A: Ah, I mean outlets in American English

ああ、アメリカ英語ではコンセントのことです。

 

 

説明で使われている英文法
  •  the sea の the

It can be found near the sea. The large pincers grow back if they are torn out of their sockets.

 

日本語でも英語でも文法的にはどうもしっくり来ない定型表現みたいのがある程度は存在します。そのうちの1つが sea 。

 

 sea は基本的に the を伴います。クラブの説明において、どこか特別な海を特定しているわけではありません。ただし定冠詞 the が付いています。これは「そういうものだからです」

 

だたし例えば「航海中」を表す at sea には the が付きません。ナンジャそら。

 

 

幸い、テストでなければ誰も気に留めませんし、大体の場合で相手はこちらの意図を理解してくれます。

 

I went to the beach in Bercelona. It was amazing. And we stayed near sea.

 

と言ったとしましょう。「今 the sea と定冠詞を付けなかったから、バルセロナではなく違う都市の海岸線のホテルに泊まったんだ」と推測する人はまずいません。

 

 

確かに自然さ、ネイティブ感の中に the などの冠詞が占めるウェートは大きいです。冠詞や前置詞を上手く使いこなせると自然さが一段と高まります。

 

じゃあ冠詞や前置詞が間違うと思っていることが伝わらないかと言うと、いや全然伝わります

 

自然さと流暢さのバランスを考えながら英語学習に臨むのが個人的なおすすめです。

 

英語を理解するためには別に難しい単語とか文法とかは必要なし

関係代名詞と受け身、あとは文と文をくっつける and とか when 、but とかさえ身についてしまえばそれ以上複雑な英文法は実はあまり必要ありません。

 

英単語に関しても同じです。 store とか back とか日常よう使われる単語の方が ponderous 「重々しい」や endorsement 「承認」なんかより本当はよっぽど大切なんです。 IELTS や TOEFL など難しい英語のテストで高得点が必要、という人以外は基本無視でいいはずです。

 

 

よく使う単語や表現、そして文法をただ知ってるだけでなく、使いこなせる様にする。そのためには簡単で楽しい英語のコンテンツに触れ続けることが一番です。