英語版ポケモン図鑑で英語に触れよう #92「ゴース」
英語は理解できる範囲のレベルに触れ続ければ、徐々に慣れて絶対にできる様になります。
こちらが海外版公式ポケモン図鑑
ポケモンごとの名前、説明で使われている英語を通して、さらに英語に親しんでいきましょう。
ゴース "Gasty"
ゴースの英語名は Gastly です。英名の由来は
gas 「ガス」
ghastly 「恐ろしい」
ghastly は「恐ろしい」という意味で、同じ様なニュアンスで horrible や awful 、shocking などが使われます。いやむしろこちら3つはよく見ますが、 ghastly は普段の会話では全然出てきません。そして -ly で終わっているけれど形容詞なので注意が必要です。
ちなみにゴーストは Haunter ( haunter 「驚かせる人、物」)、ゲンガーは Gengar ( doppelgänger 「ドッペルゲンガー、瓜二つの人物」です。
haunt の発音は /hɔːnt/ で、 au の箇所はむしろ「お」の音っぽく発音します。これは law や daughter なども一緒で、英語ではよく見かけます。ディズニー映画の「ホーンテッドマンション」の洋題は The Haunted Mansion です。
※ Oxford Dictionary で確認する↓
ゴースの説明(シールド版)
ポケモンシールド版におけるゴースの説明はこちらです。
With its gas-like body, it can sneak into any place it desires. However, it can be blown away by wind.
※以下参照
日本語版公式ポケモン図鑑に記載された和訳がこちら。
「うすい ガスのような からだで どこにでも しのびこむが かぜが ふくと 吹き飛ばされる。」
参照 ゴース|ポケモンずかん
説明で使われている英単語
- to sneak in(to) ~ -~に忍び込む
- blow away ~ -~を吹き飛ばす
to sneak in(to) ~ は「〜に忍び込む」という意味で用いられます。また to sneak upon + 人 で「人に忍び寄る」という意味です。 要は sneak はひっそりと何かをするイメージですね。
The thief sneaked into the house from the back.
泥棒は裏口から家に忍び込んだ
Look at him! He is sneaking upon the guy to surprise him.
見てみて、あいつひっそり近づいて、「ワッ」ってするぞ
to blow away ~ 「〜を吹き飛ばす」です。今回は受け身なので、 blown away という形で使われています。
He is blowing bubbles.
シャボン玉で遊んでる
He blew off the chance.
彼はチャンスを台無しにした
The balloon was blown away.
風船は飛んでいってしまった
以上の様に blow は不規則に変化する動詞です。ある程度使う単語なので変化を覚えておいて損はないでしょう。
説明で使われている英文法
- 〇〇-like 「〇〇の様な」
-like は「〇〇の様な」と伝えたいときに重宝します。これを文法とするかどうかは迷いどころですが、汎用性が高いのでまあ文法事項としました。
日本語でもイメージ通りの形容詞がパッと思い浮かばないとき、「〇〇っぽい」とか「〇〇の感じの」とか、この様な名詞を形容詞の様に使います。もちろん英語を話す人は相対的に日本人よりイメージ通りの形容詞をバンバン思い浮かべるわけではないので、英語でも名詞を形容詞の様に使って会話を進めることがあります。
a bother-like figure
お兄さんの様な存在
a rugby-ball-like shape
ラグビーボールの様な形
ただしあまりにも -like を重用すると、少し稚拙な印象を抱かれる可能性もあります。例えば「ラグビーボールの様な形」は日本語で「楕円形」、英語で oval と表現します。
別に楕円形や oval が思い浮かばなければ -like を使って表現することになんの問題もありません。
a blood-like color ≒ red
a phone-like shape ≒ rectangular 「長方形」
など全部 -like で表現しているといつまで立っても語彙力が伸びません。 -like はとりあえずその場で正しい形容詞が思い浮かばなかったら使う様にしましょう!
英語を理解するためには別に難しい単語とか文法とかは必要なし
関係代名詞と受け身、あとは文と文をくっつける and とか when 、but とかさえ身についてしまえばそれ以上複雑な英文法は実はあまり必要ありません。
英単語に関しても同じです。 store とか back とか日常よう使われる単語の方が ponderous 「重々しい」や endorsement 「承認」なんかより本当はよっぽど大切なんです。 IELTS や TOEFL など難しい英語のテストで高得点が必要、という人以外は基本無視でいいはずです。
よく使う単語や表現、そして文法をただ知ってるだけでなく、使いこなせる様にする。そのためには簡単で楽しい英語のコンテンツに触れ続けることが一番です。