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-使える英語をお知らせします-

英語版ポケモン図鑑で英語に触れよう #1「フシギダネ」

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英語は理解できる範囲のレベルに触れ続ければ、徐々に慣れて絶対にできる様になります。

 

こちらが海外版公式ポケモン図鑑

www.pokemon.com

 

ポケモンごとの名前、説明で使われている英語を通して、さらに英語に親しんでいきましょう。

 

 

 

フシギダネ "Bulbasaur"

フシギダネの英語名は Bulbasaur です。英語名の語源は

 
bulb 「球根、電球」
-saur 「トカゲ(ギリシャ語源)」
※恐竜は dinosaur

 

なので、 Bulbasaur 「球根トカゲ」的な意味合いです。

 

ちなみにフシギソウ Ivysaur ( ivy は花の種類)、フシギバナ Venusaur ( venus flytrap は「ハエトリグサ」)で共通して -saur が付いています。

フシギダネ一家はトカゲがモチーフだったんですね。日本語名からは全く想像できませんでした。

 

 

フシギダネの説明(シールド版)

ポケモンシールド版におけるフシギダネの説明はこちらです。

 

While it is young, it uses the nutrients that are stored in the seed on its back in order to grow.

 ※以下参照 

www.pokemon.com

 

日本語ではこの様に説明されています。

 

「うまれて しばらくの あいだ せなかの タネに つまった えいようを とって そだつ。」

※参照 フシギダネ|ポケモンずかん

 

 

ちなみに英文をあえて直訳するなら「子供の頃は、成長するために背中の上のタネに蓄えられた栄養素を使う」です。

 

説明に使われている単語 
  • nutrient 栄養
  • store ~ ~を蓄える
  • seed タネ
  • back 背中
  • in order to V Vするために

 

 nutrient は「栄養」という意味です。 nutrition も「栄養」と訳されることもあるみたいですが、こちらはオックスフォード辞書的にいえばむしろ「食事」に近い意味で取り上げられています。

※以下参照 

www.lexico.com

 

 

 

 store は名詞だと「店」で、動詞だと 「~を保存しておく、蓄える」という意味合いで用いられます。

 

ちなみに「店」は shop でも表現できます。 shop と store の違いはほとんどない様です。ネット論壇では store の方がより大きな店を、 shop は小さめの店を言うときに使いがち、と記載がありました。何となく私もそんな気がします。

 

 

 back は副詞で「戻る」、名詞で「背中」を表します。

I went back to the restaurant. 

店に戻った

 

「背中」という意味もよく使うので覚えておきましょう。

My back hurts.

背中痛い

 

 

説明で使われている英文法
  • while
  • it (代名詞)
  • that (関係代名詞)
  • be + 過去分子形

 

While it is young, it uses the nutrients that are stored in the seed on its back in order to grow.

 

while ~, 〇〇 の形で「~の間、〇〇」と意味です。

なので説明中の While it is young は直訳すると「若い間」「子供の間」と言う意味です。日本語では「うまれて しばらくの あいだ」と記載されてますね。

 

 

また説明中ではフシギダネのことを it で置き換えています。日本語では it などの代名詞で置き換え可能なとき、単純に省略してしまうことがよくあります。

 

本当ならば「(フシギダネは) うまれて、、、」となるはずですが、日本語版では省略されています。 it や he/she などの代名詞を日常的にあまり使わない日本人にとっては慣れるまで理解しづらい一方、英語ネイティブにとっては

 

「いやむしろ省略した方がわかりづらいじゃん」

 

と思うらしいです。

 

 

関係代名詞の that も登場します。 that はざっくり言うと2文を1文にしているだけです。あえて that 無しで書き換えると

It uses the nutrients. The nutrients are stored in the seed ~.

栄養をとる。栄養はタネに蓄えられている。

 

日本語を見ても「タネに蓄えられた栄養をとる」と1文で言った方がシンプルなことがわかります。英語でも that を使って同じことをしているだけです。以下1例。

 

I bought a gift. The gift is for my father. 

私はプレゼントを買った。プレゼントはお父さんに、だ

 

I bought a gift that is for you.

私はお父さんにプレゼントを買った (←シンプル)

 

 

be + 過去分子形の「受動態(受け身)」も使われています。受け身は日本語でもよく使われる表現なのでピンっと来やすいかと思います。

 

It stores the nutrients in the seed.

フシギダネは)タネの中に栄養を蓄えている

 

The nutrients are stored in the seed (by it). 

フシギダネによって)栄養はタネの中に蓄えれている

 

 英語でも、受け身の形では動作主(この場合はフシギダネ)を省略することがあります。というそもそも英語では動作主を省略したいから受け身が使われることがよくあります。

 

例:上司に対して

You overlooked the key point in the report.

あなたはレポートの重要なポイントを見落とした

 

The key point was overlooked in the report (by you).

レポートの重要なポイントが見落とされた

 

 

上司に「あんたは見落としたんだ!倍返しだ!」と言うと嫌われます。なので受け身を使って動作主を隠すことで嫌味を消しているわけです。

 

大半の場合は動作主が文頭に来る英語ならではテクニックですね。

 

 

英語を理解するためには別に難しい単語とか文法とかは必要なし

関係代名詞と受け身、あとは文と文をくっつける and とか when 、but とかさえ身についてしまえばそれ以上複雑な英文法は実はあまり必要ありません。

 

英単語に関しても同じです。 store とか back とか日常よう使われる単語の方が ponderous 「重々しい」や endorsement 「承認」なんかより本当はよっぽど大切なんです。 IELTS や TOEFL など難しい英語のテストで高得点が必要、という人以外は基本無視でいいはずです。

 

 

よく使う単語や表現、そして文法をただ知ってるだけでなく、使いこなせる様にする。そのためには簡単で楽しい英語のコンテンツに触れ続けることが一番です。