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英語学習のモティベーションに ~ 英語で情報を得た方がその情報が事実に近い可能性が高い

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英語で情報を得た方が、その情報が事実に近い可能性が高いです。なぜでしょう。

 

突然ですが、世界全体で1歳以下の何%の子どもがワクチン接種できているでしょうか。

A: 20%

B: 50%

C: 80%

 

これはビジネス書として世界的なベストセラーとなった名著 「ファクトフルネス」(ハンス・ロズリング著)からの引用です。

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実はこの本から「英語での情報収集の方が情報の正確性が高い」読み解くことができます。そのメカニズムを一緒に観ていきましょう。

 

 

 

 

世界の1歳児のワクチン接種率は?

世界平均で見たとき、1歳児はどれくらいの割合でワクチンを接種できているのでしょう。

 

答えは約80%です。なんと8割もの子どもがワクチンを接種できています。まだまだ改善の余地あるとは言え、ワクチン接種率は年々着々と上がって行っているようです。

 

ファクトフルネスではこの質問に多くの「先進国の人」や「有識者会議」が誤答してしまうという事実をとデータで暴き出しています。私も誤答しました。

 

 

そして興味深いのは、いわゆる「後進国」の人の正答率の方が高いことです。これはつまり「先進国の人は実は教養がなく、後進国の人の方が教養がある」ことを示しているのでしょうか。

 

 

人の「ドラマティックさを求める」性質が事実を歪める

ファクトフルネスでは、人は物事をドラマ仕立てで見る性質が備わっていると述べられています。

 

これはニュースを作る人たちにとっても例外ではありません。

 

「3ヶ月連続で、今日も爆弾が爆発しませんでした」

「本日未明、市街地で爆弾が爆発しました!」

 

どちらがニュースになりやすいかは明白です。ニュース製作者も受け取る側も非日常的な出来事を選り好む性質が備わっているのです。

 

 

裏を返せば、ほとんど報道されない「ワクチン接種率が年々徐々にではあるが高まってきている」ことは知らないわけです。

質問に答えるため、私たちの頭の中ではこんな感じで質問に変更が行われます。「世界で裕福ではない国はどれくらいありそう?そういった国ではワクチン接種できそう?」

 

貧しい国が多いと思えば思うほど、全世界のワクチン接種率を低めに見積もるのです。ちなみにこの質問内容の無意識の変更する性質についてはダニエル・カーネマン著「ファスト&スロー」に記載があります。

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いわゆる「後進国」の方が正答率が高いわけ

ワクチン接種率の問題の正答率がより高い、いわゆる「後進国」。なぜ先進国の人より正確に回答できるのでしょう。

 

それはワクチンの接種率の上昇をしていることを知っているからです。

 

 

自分自身のこととして体験した出来事は100%その事実を知っています。

 

例えばひったくり犯罪が起こったとしましょう。ひったくり犯は自分の見た目やそのときの服装を100%正しくわかります。当たり前です。

 

ではそのひったくりを目撃した人はどうでしょう。ひったくり犯の特徴をある程度覚えています。正確性90%としましょう。

 

ではその犯人の特徴を目撃者から聞いた警察はどうでしょう。目撃者も自分のイメージをまんま正しく伝えることはできないので、警察が得られる犯人の特徴は少し精度が落ちます。正確性80%でしょうか。

 

それを取り上げたニュースも同じ原理で少しだけ正確性が落ちるので、正確性70%くらい。それを最終的に受け取る視聴者もニュースを作った側と受け取った側で背景情報などに乖離が生じるため最終的には60%くらいの精度でひったくり犯の特徴を理解することになります。

 

 

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ひったくり犯→目撃者→警察→ニュース→視聴者

 

の「→」をある種のフィルターだと思ってみてください。つまりフィルターを通せば通すほど情報の正確性は薄まっていくわけです。

 

 

いわゆる後進国の人々はその国でワクチンが徐々に普及していっていることを体験しているのか、もしくは医療従事者づて、現地のニュースづてに聞いているわけです。つまり間にあるフィルターの数が少ない。だからより正確に問題に回答できたわけです。

 

 

海外ニュースの多くは英語記事を元に執筆されている

出来事を経験すればその出来事の事実を知れる。逆に間に入るフィルターが多いほど事実がぼやけてしまう。

 

私たちは国際的なニュースはどのように得ているでしょうか。タイの情報を得るときに現地に赴いて情報を得る人もいます。タイの新聞をタイ語や英語で読む人もいれば、日本語の新聞やウェブサイトを見る人もいて、それぞれ情報を得ています。

 

 

ただ日本のメディアやウェブサイトに上がっている情報の多くは英語の情報を元に作成されていることを忘れてはいけません。英語で情報を得れれば「英語→日本語」の1つ分フィルターを取り除くことができるのです。

 

だから

英語の方がより事実に近い情報を取れる可能性が高いのです!

 

 

反対のケースを考えてみるとむしろピン、ときます。例えば、たまに日本の文化を取り上げているイタリア現地のニュースメディアを見ている人が「日本人って毎日お寿司を食べてるの?」って聞いてくる場面を想定してください。日本のメディアに触れていれば毎日寿司じゃないことはわかるはずです。

 

 

ある国の情報が得たいなら、基本は一番はその国に行ってある一定期間住むとか、現地民に話を聞くとかが一番正確に情報を取れる方法です。

 

裏を返せば日本で、日本語で海外の情報を得るなら、情報の濃度が希釈され、情報が事実通りでない可能性が高くなります。

 

 

もちろん英語で情報を得ても、それが事実を100%伝えているかと言われれば YES とは言い切れません。ただし多くの場合において、情報の精度が日本語のそれをも高いことは疑いようのない事実です。

 

※英語では情報量自体が桁違いなので、間違った情報の量も圧倒的に多いことも注意が必要、ということも常に頭の片隅に置いておいてください。

 

 

正確な情報の量が多ければ多いほどビジネスでいろいろな場面に対処しやすくなります。単純に英語ができればビジネスチャンスが広がること以外にも、情報戦の側面からも英語ができた方がビジネスに有益な効果をもたらしてくれます。(趣味もね!)

 

なので、ぜひ英語力をさらに向上させましょう!