アメリカ人はイギリス英語を聞き取れない?
アメリカ人がイギリス英語聞き取れないことあるから!
という私の実体験をお伝えします。
イギリスの大学院で学んでいた私が一番衝撃を受けた事実です。そして私の英語学習に多大な影響を与えました。ありがとう、レイチェル。
この体験から得た教訓は「英会話って『わかる』『わからない』みたいに白黒はっきり分かれているわけじゃなく、理解度0-100%のグラデーションだから」ということです。
イギリスの大学院での、アメリカ人学生の苦悩
つい最近までイギリスの大学院でスポーツジャーナリズムについて勉強してました。数十人の小さな学部で、その大半はイギリス、アイルランド人の学生ですが、アメリカ人と(イギリスとアメリカでの生活が長い)フランス人も1人ずつ所属しています。
そのアメリカ人いわく、イギリス英語のアクセントがやはりアメリカ人にとっては独特らしいです。また、アメリカではあまり馴染みのない、イギリス英語独特の単語や表現も「集中していないと途中で何について話しているのかわからなくなる」そうです。
英語ネイティブにわからない英単語、英語フレーズ
そのアメリカ人は授業中にたまにわからない英語フレーズに出会します。その表現がキーワードだと感じた場合は、その意味を先生や他の生徒に確認しています。
例えば授業中、「有識者」「専門家」のような意味で用いられる意味の pundit はアメリカではあまり馴染みがないらしく、「コメンテーターみたいなものだよ」と説明を受けていました。
また、イギリス育ちのフランス人も、授業中に「 forlorn 」という知らない単語の意味を教授に聞いていました。大学院生として私たちは勉強していますが、なんだか語学学校の延長のように感じた一幕でした。
はたまた、生まれも育ちもイギリスの生徒に industrious という単語について尋ねたところ、「正直、あまりよく単語の意味がわからない」とそのイギリス人は言いました。
彼、彼女らは英語ネイティブであり、ある英単語やフレーズが理解できなくても、聞き返すか、前後の文脈で推測するなどして対応します。「私の英語はまだまだなんだ。もっと英語勉強しよう」とは思いません。私は生まれてこのかた「日本語を勉強しよう」と思ったことはありません。
お酒が入ったブリティッシュイングリッシュはさらに理解できない
アメリカ人もフランス人も、もちろん私も飲みに行って、世が更けてくるとマンチェスター出身とニューカッスル出身のイギリス人が何言ってるのか理解に苦しみました。笑ってごまかしてました。
日本語だって、自分の馴染みのない方言バリバリで身内の話をされようもんなら、「さすがです!部長!」と誤魔化すしかありません。そんな感じです。
とにもかくにも「ネイティブスピーカーでもわからないんだ」という気づきがあれば、英語がわからない時に余裕が持てます。少なくとも私はとても気持ちが楽になりました。英語を話すには前向きな心が肝要なことをまさに「体験」した一幕でした。